何はともあれ、冨樫さんお疲れさまでした。
また体調に気おつけつつ、走り切っていただきたいものです。
さて、しかし。
ハンターのクオリティが下がっているような気がしたという、毎回の批判についても総括しておく。
結局、漫画であり、小説でないことという部分なのか。
小説は地の文がある。これは映像創作で言えばナレーターにあたるものだと思うが、
漫画の場合、こういった説明がなかなか難しくなるということ。
冨樫作品はこれまでもかなり文字を大量に入れ込むことがあり、自分としては別にそこまで悪いこととは思っていない。手塚先生もかなり色々な漫画描写に挑戦をしていたし、創作の形態は自由で結構、結局面白ければ基本何でもありだと思う。
ただ今回、というか、何度も言っているが、キメラアント編以降、どうにもしっくりくる展開になっていないと自分は評価していて、王位継承編について言えば、詰め込みすぎ感が否めない、という前提から入っている。
特に旅団の扱いに関して、こいつら本当はど素人なんじゃないか?という結果になってしまっている。
初期に批判された「凝を怠るな」問題もあったが、あれはまだハンターの世界観構築や、設定が煮詰まっていなかったとか、あるいは読者にわかりやすい配慮したからだとか、色々言い訳できると思っている。それは別に、そこまでぎちぎちにこだわることはしないが、しかしいよいよ旅団としても、クライマックスな展開なのであれば、もう少し納得感がある展開にしてほしかった。
最新話あたりの、フィンクスの円うんぬんにしても、例えば、フェイタンが思考で描写しているならまだしも、読者にわざとらしく説明しているような感じに見えてしまうのが残念だった。
エイ家にしても、ずいぶん余裕で、ノブナガたちを当初無視していたが、そんな余裕あるんだろうか??巷でフランクリンだったらという仮説がでているが、なんだか緊張感があるんだかないんだか。
ノブナガにしても簡単に敵の攻撃くらったといっていい状態だったがこれもなんだかずいぶん暢気な展開に見える。
ヒソカ捜索に関しても、ずいぶんお粗末。団長は頭が悪くなった?と思う適当な作戦であり、ヒソカが全力?で向かってくるといっている割に、各自自由捜索とか、ヒソカにしてみれば願ったりの展開ではないか。
マフィア連中も、総じて危機感が薄めに見える。本当に殺し合いの現場にいることをわかっているんかね。
それぞれキメラ編での突入時の緊張感ぐらいあってもよさそうな展開なんだが、モブは容赦なくやられているわりに主要キャラは補正がかかっていると見える展開が多すぎる。