Theory-of-Kのブログ

やわらかく生きる

沖縄ヘリ事故 追記

追加、文化人放送での山下さんの見解より。

確かヘリ1機での運用での問題点を問われて、こう答えていた。

今回のヘリのエンジンが2基あって、旧型は1基しかなかった。

つまり性能的にはより安全になっている。

山下さんの言によると、安全性の面から旧式を運用するのであれば、

ヘリは2機で飛ぶのが通常だという。

 

いわゆる安全神話と現場運用あるいは現場実態という2点が問題とみている。

 

安全神話

まず大前提として、人間の諸活動、諸運用について科学的、文明的保証は神話だということ。原発、AI技術、例えば車の自動運転など、特にあらゆるハイテクにおいて安全は保障されないということは大前提だ。この手の事故を見るといつも思う。

結局シンプルな対策がほぼすべての場面で有効なことが多い。

今回で言えば、旧型の方が確かに単体でみれば、事故率は高い。しかし事故後のことを考慮すれば、当然2機でお互いサポートできる体制の方が「総合安全性」は高いに決まっている。マイナス面増加をいうなら2機による衝突などは考えられるが。

 

現場運用

これは要は実際の現場では効率重視や省略、ひどいとルール無視、法律無視までになるということ。どこの職場や現場でもたびたび散見される現象だが、今回も幹部を載せてしまって起こったことなのでなおさらその点が気になる。

当然自衛隊ともなれば、諸々の運用は厳格なことがほとんどだろう。

しかし危険な活動であるからこそ、原理的な対策を常にしなければならない。

今回なぜ1機で飛んだのか。ヘリ性能の運用上では問題とされなかったのかもしれない。しかし安全性を考慮すれば、2機で飛ぶべきだったという結論に容易に至る。

さて現場運用の立場からの「言い訳」はいくつかあるだろう。

例えば予算問題。

当然湯水のように金を使うわけにいかないとかで、2機も飛ばしたら当然コストがかかるという言い分。ヘリはより安全になったのだから1機運用でいいだろうという人間ご都合主義。

あるいは現場運用問題。

自衛隊幹部が集まってはいるが、ただの視察にすぎないので、多少危険はあってもこれぐらいは大丈夫、自衛隊の活動は危険と隣り合わせなのだから、いちいちコストのかかる運用はできないという発想。これもコストカットの典型的な運用変化のパターン。

公務員減らしたけど、人手の総量は変わらず、人材派遣が儲かるという。金の行き場所が全国民から一部の国民(売国奴)に変わるだけというね。

 

さきほど、やっと機体が見つかったようだが、やはり当初捜索していた範囲の場所のようだ。うーん、この辺りなら、少なくとももっと早く見つかりそうな気がするが、そんなに難しい海底環境なのだろうか・・・