今回の最高裁判決、トランスジェンダーの公務員男性が女性のトイレを使わせろ裁判において、使わせないのは違憲という判決。
これはダメ。なぜか、端的に言えば、世の中習うより慣れろに合わせるのが一般的にトラブルが少ないから。
最高裁（主に憲法などの原則裁判系機関だと思う）は理想状態の社会における、ルールを設定（本来は立法府の役割）してしまわないよう気をつけねばならない。
今回の判決には補足意見が付随しており、お互いに配慮しろとかケースバイケースだとか議論を深めていかなくてはとかはあるのだが、しかし最大の部分として違憲だと言ってしまっているのでまずい。逆なのよ、世の中は基本的に。
つまりメジャーにあわせつつ、マイナーにも配慮してやっていきなさいよというのが世の中で一番スムーズ。最大多数の最大幸福。理想状態を掲げるのはまさに共産主義思想。理想状態が実現しないことは社会としては普通なのだ。社会における理想状態とは目指すべきものではない、結果としてそうなればいい程度のものだ。三角関係で既に理想状態は破綻する。
